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第13期エネルギー部会長挨拶

 広島大学の松村幸彦です。第13期のエネルギー部会長を仰せつかりました。パリ協定を受けて、脱炭素の流れが加速する中で、エネルギーを適切に利用し、温室効果ガスの排出を削減することが求められています。だからといって、化石燃料をすべて再生可能エネルギーに置き換えれば良い、という単純な議論でものごとを進められるわけもなく、資源量、エネルギー価格、社会経済システム、電力貯蔵、系統安定性と調整力など、多くの側面を考えながら、最適解に向けてエネルギー問題を考えていく必要があります。

 化学工学はシステムの学問であり、上記の側面を考えながらエネルギーシステムを要素からシステムまで議論していく力があります。そのためには、エネルギーに携わる方、興味をお持ちの方の間での意見交換、情報共有を行う場が重要です。エネルギー部会では、これに資する脱炭素も含めたエネルギーに関する活動を幅広く進めています。

 3つの分科会をおいて活動が進められていますが、それに加えて、エネルギーの転換、回収、削減、貯蔵などの各要素技術から、システムの提案、構築、評価などのシステム検討まで、学会の大会、講演会や見学会、シンポジウムなどを通して関係者の交流を深められればと思います。エネルギーに興味をお持ちの方の参画をいただくとともに、部会活動へのご協力をいただければ幸いです。


2023年4月
松村 幸彦、エネルギー部会長(第13期:2023〜2024年度)