糸魚川発電株式会社糸魚川発電所循環流動層燃焼装置見学会
イベント報告
糸魚川発電株式会社糸魚川発電所IPP用循環流動層燃焼装置見学会を2005年11 月30日に開催した。本プラントは、J-Power電源開発株式会社と太平洋セメント 株式会社の共同事業による電力卸供給事業(IPP事業)で使われているものであり、 契約最大電力 134,000kWの循環流動層型石炭焚汽力発電設備である。所在地は糸 魚川の明星セメント株式会社構内である。なお、共同事業については下記のサイ トにて紹介されている。 http://www.jpower.co.jp/news_release/news200.html http://www.taiheiyo-cement.co.jp/news/news/030319.html 当日はJR糸魚川駅集合の後、明星セメントの会議室に到着、糸魚川発電所循環 流動層燃焼装置の概要説明の後、設備見学、質疑応答を行った。参加人数は9名 であった。 設備見学は、日本海側特有の悪天候(降雨)の中、設備の最高部(サイクロン 出口上、地上高さ約50m)から見学を始め、サイクロン胴体部、ループシール部、 石炭供給部、タービン建屋、制御室の見学を行った。実際の大型循環流動層燃焼 装置とそのサイクロンの巨大さに参加者(特に学生)は少なからず驚かされたよう であった。制御室では、炉内の温度等のモニター画面、流動状態のビデオ撮影を 見せていただき、運転状況の説明を受けた。 この見学を通じて、循環流動層燃焼装置の運転の一端を垣間見る機会を得た ことが、今後の流動層研究・開発の一助となることを望むものである。最後になっ たが、この貴重な機会を与えてくださった糸魚川発電株式会社および説明のため の会議室を提供してくださった明星セメント株式会社のご好意に感謝する。 【文 責】 (社)化学工学会エネルギー部会 炭素系利用分科会代表 代表 清水 忠明 新潟大学工学部化学システム工学科) tshimizu@eng.niigata-u.ac.jp |